かわらコートの特長


『かわらコート』は、コンクリート瓦を塗り替えるために開発された専用の塗料で、他の塗料にはない特長を持っています。
これらの特長が、お客様のコンクリート瓦を美しくよみがえらせ、長く保護します。

スラリー層を残したまま塗装可能。

特殊なプライマーと施工方法により脆弱化(ぜいじゃくか)したスラリー層※に浸透強化し、コンクリート基材層まで含浸させ一体化させます。下欄のかわらの断面写真をご参照ください。

※スラリー層とは・・・瓦の色をつくっている(顔料で着色された)表層部分のことです。
太陽光線や風雨にさらされるともろく剥がれやすくなり、剥がれた部分は色が落ちてしまいます。

瓦の断面写真
従来 かわらコート使用後
従来 かわらコート下塗り材
※もろくなったままのスラリー層は衝撃に弱く、
塗装の膜と一緒に表面からはがれ落ちます
※かわらコートのシーラーがコンクリート基材まで
浸透しスラリー層を強化しています。浸透状況を
確認するため下塗り材を赤く染色しています

自信を持った施工・5年保証体制。

塗装工事は、「かわらコート会」の会員である、塗料メーカー指定の専門業者が施工します。万全の施工体制です。そのため、「メーカー」と「かわらコート会員会社」による5年の剥離保証(はくりほしょう)が可能です。かわらコート塗装完了後、5年間は塗膜が剥がれない保証のことです。

地球環境に優しい工法。

既存の瓦を葺き替えず、強化・美装することで、地球環境に優しい「エコ工法」です。葺き替えした場合は古い瓦と副資材などが産業廃棄物の対象となります。

カラフル、18色の中から選べます。

標準色、特注色、全部で18色を用意しています。お客様のご希望に合わせた屋根のカラーコーディネートが可能になりました。
かわらコート標準色
※印の5色は特注色で、少し割高になります。

抜群の耐久性を誇ります。

高耐候性シリコン樹脂の採用により、従来のウレタン樹脂塗料と比較し、抜群の耐候性を誇ります。

遮熱性能が高い上塗りが可能

太陽光に対する反射率の優れた着色顔料と、熱放射に優れたセラミックを採用。屋根に塗装することで瓦の温度上昇が緩和され、夏場の照り返し、屋根裏面温度・室内温度上昇の抑制効果が期待できます。

かわらコート試験
※「かわらコート上塗遮熱」を選択した場合です。

「航空機用塗料」に使われている塗料技術が活かされています。

「かわらコート」製造元 日本特殊塗料㈱の瓦用塗料の歴史

かわらコートは日本特殊塗料株式会社(東証第1部上場)と株式会社ニシイの共同開発品です。
屋根用塗料に歴史がある日本特殊塗料㈱(略称・日特)の開発経緯を簡単にご紹介します。

日特は航空機用塗料の開発から1929年(昭和4年)6月に誕生した塗料メーカーです。

戦後、セメント瓦産業が西日本地域を主体として全国的に発展してきている昭和26年頃に福岡市の民家で屋根を塗装して成功を収めたのを手始めに、同年4月に日本塗料工業会が呼びかけた「新しい合成原料を用いた塗料」に応募して入選。これがセメント瓦への採用となって市場評価を受け普及して行った。その後セメント瓦は手作りから高圧プレス製法へと変わり厚型スレートと呼ばれる頃から瓦用塗料も性能アップが要求され高耐候性塗料へと移行。昭和43年に当時の最高品質の樹脂として評価されたアクリルウレタン樹脂瓦塗料「九重」が誕生した。仕上がりの良さ、高耐久性能で大人気となり屋根用塗料メーカーとしての地位を向上。平成になっては屋根用塗料に省エネ性能を求められ、平成13年に遮熱タイプの製品「パラサーモ」を開発。無機系屋根材はもとより金属系屋根材への採用も好評を博し現在に至っている。

日特の航空機用塗料開発に基づく経験は春夏秋冬の過酷な気候条件に晒される屋根用塗料にもその品質設計は十分に生かされています。

この様な屋根用塗料の歴史と市場のご評価を頂く中で、このたびはコンクリート瓦専用塗料・かわらコートのご採用をお勧めする次第です。この製品には遮熱タイプもあります。

(日特記念誌から一部抜粋)

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